(インタビューコラム)町山辰也さんの居場所とは?

2023/3/06

町山辰也さん
一般社団法人「COLOR―P(カラップ)」代表

地球をまるごと遊ぼう!をコンセプトに掲げる団体
「COLOR―P(カラップ)」の代表の町山達也さん。

また、来年度から開校予定のフリースクール
「amazing college(アメイジングカレッジ)」の設立
カンボジアでの学校づくりなど、多方面でご活躍中です。

壮大なスケールで精力的に活動されている町山さんが
最初に関わった居場所は
児童養護施設を退所したこどもたちを支援するNPO団体でした。

「家庭的に恵まれない環境にあったこどもたちを
『助けたい!』という思いで
飛び込んでみたけど、実際には
『助けられない』子どもの方が多かった。」

また同時期に、ご自身のお父様が自死を遂げられます。

この経験が町山さんに「自分には何ができるのか?」を強く
問いかけるきっかけとなりました。

ー「助ける」、「助けられる」の関係から「一緒に生きていく」へ

人は、「誰かから頼られた時に自分の生きる価値を感じられる」と
実感をこめておっしゃいます。

ご自身が、父親を失い心身ともにどん底になった時期。

普段なら絶対に弱音を吐かない町山さんが
「もうだめかも・・・」の一言を家族に告げた時
ご家族から「やっと家族を頼ってくれたことが嬉しい」
と言われたことが、大きな救いになった、と。

同時に、心折れて潰れそうになった時に、助けを求める大切さも強調されます。

「この場所があったから救われた。」
「人との出会いが力になった。」
誰かと一緒にいることが、生きる力につながるという確信がありました。

「生きる価値を発揮できる場所」こそ「居場所」だ!

存在価値を感じられる場所をつくりたい!

この発想から、新たなプロジェクトが生まれます。

一緒にいられる場所。どうせなら、楽しい方がいい!

それが、今のCOLOR―P(カラップ)のコンセプトとなっていきます。

ー子どもたちの目に見えない価値を見逃さない

COLOR―P(カラップ)では、子どもたちとの公園遊び
キャンプ、基地づくり、身体と心と感性を使って
全力で遊ぶイベントが盛りだくさんです。
子どもたちとの活動のなかで
一番大切にしていること。
それは、パッと見て分かるものではない「その子の内面」。

「いるだけで場が和む子、周りのことに気が付く子
そうした目立たない内面の良さは、絶対に見逃さないようにしています」

活動の中身は、半分余白でつくられています。

完璧なスケジュール化をすると
子どもたちの自由な発想で生み出される部分が
なくなってしまうから。

子どもたちが、自由に
活動することが許されている場。
途中で思いがけない方向に寄り道するのも
ワクワクして楽しいよね!
という町山さんの遊びに対する思いが溢れています。

ー自己肯定感は、仲間が上げてくれる

楽しいことを求めて次々と突き進む姿に
常に前向きな人柄というイメージがある町山さん
そんな雰囲気に多くの人から
「自己肯定感を上げるにはどうしたらいいでしょうか?」
という質問を受けるそうです。

そんな外見とは裏腹に
ご自身は「抱え込みがち。めちゃめちゃネガティブ」なのだそう。

「自己肯定感は自分ひとりであげるものですか?」と投げかけます。

周囲に貢献するアクションに対して
みんなが励ましや労いをくれる
「すごいね!」といってくれ
、ボクは仲間に自己肯定感を上げてもらえている、と。

同時に、「人のために役立つ喜び、夢をかなえる楽しさ
ワクワクする体験創造する
本来の軸から逸れていきそうになる時
ブレを正してくれるのも仲間の存在」とのこと。

ー人とのつながりで夢をかなえていく

目指しているビジョンに向かって
思いや考えを発信し、共同作業をしながら
信頼と信用を積み重ねていく。

「かっこよくなくたっていいじゃん」
「自分ひとりで全部抱え込まなくていい!」
「周りの人に助けてもらうのは、恥ずかしいことじゃないよ」

地道に着実に夢を実現させていく
町山さんの壮大なチャレンジはこれからも続きます。

ー「COLOR―P(カラップ)」のこれから

学びの場の選択肢のひとつになって欲しい、という願いで設立された

埼玉県東松山市にあるフリースクール「アメイジングカレッジ」は、今春開校予定。

現在は、開校前のオンラインサロン「アメイジングフレンズ」を開催中です。学校づくりに興味のある方との交流をしながら、教育の場づくりの体験ができます。

コラムニスト 原田ゆみ子

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